天皇皇后両陛下より園遊会にお招きいただきました。一生に一度あるかないかの事と緊張しながらも光栄に存じつつ皇宮護衛官に護られた赤坂御苑の東門をくぐりました。四月十七日正午過ぎのことでした。
ロシア料理の折りに飲む酒はまずビールに始まって、次は必ずウォッカである。しかも冷凍庫から出したばかりの冷たいトロリとした無味無臭透明のウォッカ、これこそが最高なのである。度数40度のウォッカは冷凍庫に入れても凍らない。かつて、オランダで飲んだジェネバ、中国の貴酬茅台酒、メキシコのテキーラなどその土地、土地で飲む酒は気候風土と地の食に適しているためか誠に美味であったことを思い出しながら酒好きのメンバー達とグラスを重ねた。
八月下旬 サンクトペテルブルグを訪れる機会に恵まれた。この六月まで副会長を務めた日本自動車部品工業会の役員を対象とした自動車産業集積地サンクトペテルブルグと首都モスクワを巡るロシア視察団に参加させてもらった。
ロシアはTVの旅番組や報道番組で見たり人づてに聞いた程度の知識しかなく、私にとっては長年行くことを待望していた「まだ行ったことのない国」のひとつであった。期待に胸躍る思いとまだ見ぬ共産大国ロシアに対する不安感が交錯する旅立ちであった。