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234号 庚申様を想う~三和宮に込めた想い~

-2007/07/01-

そういえば、数号前の昔あれこれに夫婦で神戸を訪れたことを書いたことを思い出した。別の機会にともったいぶったわりにたいした話ではないのだが、私たち が暮らした家はすでになく、阪神大震災の影響もあってすっかりと街並みも変わり、皆目見当がつかなくなっていた。交番のお巡りさんに教えてもらい、この辺 りだと見当だけつけて岡山に帰ってきた。それでもこんな歳になって夫婦そろって家族といっしょに神戸を訪れることができただけで"よし"であろう。


ところで、オーエムグループ各社にある「三和宮」をみなさんご存知だろうか。社員をはじめきちんと話をしていなかったと思うので触れておきたい。 「三和宮」を祀ることになるきっかけは、昭和36年2月、私の生家の菩提寺である本隆寺の第23世ご住職、権僧正合田恵上人が「私の寺でお守りしている庚 申様(大梵帝釈天王)を貴方の会社の守護神として分社してあげましょうか?」言ってくださったことである。そして、喜んでお願いしてわが社の守護神として お祀りすることにしたのは言うまでもない。


母親の代から信仰していた庚申様をお祀りできることは無上の幸 せと、さっそく野田工場へ勧請分社し、日恵上人から"ヒト、モノ、カネの三つが相い和して会社が発展するよう"に命名するよう勧められ、名を「三和宮」と した。もちろん庚申様をお祀りするのは、社業発展と従業員の健康祈念や工場の安全祈願である。毎年正月には必ず、本隆寺の祀る庚申様へ管理職クラスが打ち 揃ってお参りを続けている。


庚申様としてお祀りしているのは、仏教の上では梵天、帝釈である。梵天は、本 来はバラモン教で根本原理を人格化した最高神であったが、仏教に取り入れられて正法護持の神様という。帝釈は、梵天とともに仏法を護る神様とされる。総じ て仏を守護する神である。話が脱線するが、「男はつらいよ」の寅さんに東京葛飾区柴又に帝釈天を祀る寺が出てくるが、東京のど真ん中に「帝釈天」が出てく るのは心強いというか、なんとなく気分がいいものである。


「三和宮」の霊験はあらたかお陰は著しい。庚申 様をお祀りしてからというもの、一時の紛糾はあったものの、おおむね経営面においては順調に推移してきたと思う。地鎮祭など会社にまつわる行事は神道に 則った儀式が一般的であるが、オーエムグループでは、工場の地鎮祭はもちろん、機械・設備の増設・新設の際の安全祈願など全て、仏式一辺倒である。奇異に 感じる向きも多かったようだが、私は全く意に介していなかったのであしからず。


私はもうすっかりと会社か ら遠のいた生活をしているが、今でも、正義、勝などが折にふれ「三和宮」をお参りしてくれているらしくうれしく思う。時が流れるのは早いもので、本隆寺も 今年から日恵上人のお孫さんがお上人となり、立派にお務めをされておいでになる。今まで同様これからもオーエムグループをあたたかく見守ってもらいたい。


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