時間がほしい

WRITERオーエムグループ 難波圭太郎

時間がほしい

いろいろな会や団体に入会すると書かされる自分のプロフィール、好きな言葉は「初心、おおらか、ほどほど、だいたい、なんとなく」、趣味は「ファジアーノ岡山、食道楽吞道楽、ゴルフ、自転車、スポーツ観戦、映画鑑賞、読書」と書いている。次の機会には「桑木志帆プロ」も追記するつもりだ(自転車はそろそろいいか...)。

 

食べることや飲むことも好きだが、昔からスポーツが好きで、野球にテニス、サッカー、大学ではスキーをした。今はゴルフがほとんどだが、年に一度か二度、かれこれ25年ほど小中学校の同級生でソフトボールをしている。小学校対抗戦なのだが、野球部あがりが多い"わりとガチなソフトボール"で、いまだにお互いの小学校のプライドをかけて戦っている(苦笑)。守備はサード、打順は2番か5番で、さすがにこの歳になると、まずケガをしないようにと思ってしまう(笑)。ここ数年誰かが派手にこけている。今年の8月には、朝はソフトボール、夜は50歳記念大同窓会を企画している。

 

歳の話が出たが、年々1日や1週間、1ヵ月が早くなっている、時間が経つのがほんとに早く感じられる。これは日常のたいていのことに慣れていたり、同じような生活を繰り返しているからかと思う。車の運転中に、さっきの信号をどうやって発進したか覚えていなかったり、お風呂で、シャンプーはしたけどリンスはしたっけ?って思い返してみたりする。そんな日常で、時間がとても長く感じられたり、もっと時間がほしいと思うことが二つあった。

 


DSC_8839.JPGひとつはマニュアル車の運転だ。教習所以来30年ぶりにマニュアル車に乗っている。納車日は、半クラッチの練習がてらどこまで左足を上げたらエンストするかとか試しながら運転したにしても、実に16回もエンストした(笑)。坂道発進も恐ろしく、練習しにわざわざ産業振興財団や岡山空港、吉備中央町まで通った(笑)。納車されてから数日後の吉備中央町では、見渡す限り僕の車しか走ってなかったのに、急坂の赤信号で停車するとなぜか後ろに車がいて、緊張と焦りでずり落ちて二度エンストし、ハザード出して先に行ってもらい、信号も2回とばしてしまった(笑)。あと、バックで段差を越えたり傾斜を上るのも苦労したな。そんなこんなだが、まずはきちんとシフトチェンジできるように、さらにシフトアップが気持ちよくできるように、そしてシフトダウンでもショックが出ないようにと毎日の通勤が貴重な練習時間になった。そのうちに「シフトレバーが吸い込まれるのってこんな感じか?」や「頭文字Dで言うところの『氷のように冷静で繊細なペダルワーク』『10段階ぐらいのアクセルコントロール』ってこんな感じか?」など勝手な思い込みをあれこれ試しながら運転していると、これまた「いとおかし」。今はできるだけ両手が10時10分の位置に長くあるように、動作のムダなく"無"の境地で運転することを心掛けている(イメージは前川清)。体や頭のこれまで使っていなかったところを使っているみたいで気持ちいい。僕の技術の習熟が遅いからか、幸いなことにこのおかしさは、乗り始めて1年が経つ今も続いている。

 

余談だが「今までの車と何が違うの?」と子どもに聞かれ、妻が「羽がついているとかだけでなく、今までの車は2(ツー)ペダル、これは3(スリー)ペダル、両手と両足を使うから運転がむずかしいのよ」とカッコよく答えたのにちょっとびっくりした。

 

徒然なるままに書いていたら予定の文字数を超えてしまった。もう一つの話はまたの機会に(笑)

 

オーエムグループ 難波圭太郎(第245号:2022年3月)


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