能面 技術課 北田尚稔

-2013/02/11-

打ったぞ☆東岡山工業高校から、研修で1年間お世話になっている北田です。趣味はバイクですが、今回は私の習い事「面打ち」について書きます。


写真は「二十余はたちあまり」といい、倉敷が舞台の能「藤戸」で、若くして殺される役に使われます。これを「打つ」(作るとはいいません)前に能を見て、半年で完成しました。この物語は源平藤戸合戦で、源氏軍の佐々木盛綱が藤戸の浅瀬を若い漁師から聞き、口封じのために漁師を殺害し、浅瀬を馬で渡り平家軍に勝ちます。漁師の母親が恨みを訴え、盛綱は法要を行います。若者の亡霊が現れますが、供養に満足して成仏するという話です。「面打ち」は技術が身に付くだけでなく、歴史や人物の勉強にもなります。

 

 

二十余はたちあまり」の目は、銅板に金箔を貼った物が取り付けてあります。この作業も、昔の人は水銀に金を溶かし込み、それを塗って水銀を蒸発させていたようです。3か月ほど前に金めっきをする作業があり、銅の廃材に直接金めっきをしてみました。きれいになると思っていましたが、全くきれいになりませんでした。後で聞くと、ニッケル下地でないときれいにならないとか、銅ストライクめっきをしてニッケルめっきをするとか、とても勉強になっています。


研修も残り少なくなってきましたが、めっき作業、観察方法、測定方法などいろいろな仕事を通じて得た知識を、今後活かしていきます。最後までよろしくお願いいたします。


オーエム産業㈱ 技術課 北田尚稔(ドットヨム134号:2012年12月)


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