娘の自転車と私の存在意義

WRITERめっき課 酒井謙

娘の自転車と私の存在意義

2回目のドットヨム、ついに回ってきてしまいました。前回は、7~8年前だったかなぁ~ 剣持課長と真逆で趣味もほとんどないので、またまた子供がらみのことを書きました。
 
私には、娘が2人います。それぞれ春から大1、高1ですが、彼女達の子供のころからもっぱらの交通手段は、自転車で、その自転車は代わるがわる不定期にパンクします。(年に2~3回はありますかね・・・)
 
そしてそのパンクの時こそが、私が唯一父親たる存在意義を彼女達に示せる時なのです。つまり、その時自転車屋に持って行かずに私が修理するのです。タイヤのチューブの穴塞ぎ、チューブの交換、タイヤの交換などなど何でも出来ます。
 
昨年末、上の娘が学校帰りにパンクして、仕方なしに私達の暗黙のルールを破って自転車屋に持って行ってしまいました。そのことを後で聞かされた時、なぜか寂しさを感じました。おまけに「修理代500円」と聞かされた時は、さすがにヘコミました。 

 

 


写真2.jpg話しは少し変わりますが、最近の学校チャリ、チェーン式からベルト式に結構代ってきてるんですよね。テレビでもおなじみの○○ベルト・・・そして知ってました段変速の仕組み!? チェーンの場合は外からも分かる大小ギアの"ガチャガチャ"。ベルト式の場合は、タイヤ中央のハブという部品の中に組み込まれた内部変速機(ギアの塊)のそのまた中の軸棒を出し入れさせて変速しているんです。すごいと思いません? またご自宅の自転車、観察してみて下さい。
 
で、このすごい画期的な仕組みこそが次の悲劇のはじまりだったのです。つい先日今度は、下の娘の自転車がパンクしました。いつものようにパンク修理をしましたが、ベルトとハブに苦戦したことでいつも以上に修理時間が掛かってしまいました。終わった後、娘から一言「遅い」と言われました。「ありがとう」は、無いです。
 
写真3.jpg数日後、今度は「お父さん、自転車に何かした?」と言われてしまいました。内部に使用するナットの大小を間違えて取り付けたことで、先に紹介した軸棒の動きを悪くしてしまい、3段変速が2段までしかできなくなったのです。言い訳になりますが、仕事が終わって夜遅く帰宅して暗がりの中での修理だったので、見えず間違えたのだと思います。すぐに手直しを施しました。
 
彼女達からの信用は、ここ最近ガタ落ちです。今後、彼女達から再びパンク修理の依頼は来るのでしょうか??? 唯一の存在意義が~ ところでみなさん、自転車の故障で困った時は私に相談して下さい!でも決して修理は頼まないで下さい。「遅い」し「何かして二次災害なる」かも・・・励ましの言葉、待ってます!
 
オーエム産業㈱ めっき課 酒井謙(ドットヨム149号:2014年3月)


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