歴史シミュレーションゲームというジャンルがあります。戦国時代の大名になって天下を統一するというアレです。たいてい大量の兵糧が必要になります。では、当時のお百姓さんはどれくらいお米を食べていたのでしょうか。
戦国時代末期の人口はだいたい1200万人、石高の合計は1800万石くらいという説があるので、戯れにそれに沿って大雑把に計算してみましょう。
石高というのは経済力をお米で換算したもので、実際の生産量ではありません。とはいえ当時の経済力は大半がお米でしたので、仮に7割がお米とします。するとお米の年間生産量は1260万石。また、種もみとして残す分、酒などに加工されるお米。あと精米で目減りする量なんかも考えて、これを4割としましょう。残りは756万石です。
昔は大半がお百姓さんなので、お百姓さん1000万人、それ以外を200万人としてみます。この200万人は裕福で、おかずの少なかった当時、老若男女問わずひとり2石食べることにしましょう。メチャクチャ乱暴な計算ですが。これで残りは356万石。この356万石をお百姓さん1000万人でいただくことになります。ひとりだいたい1/3石ですね。お米が1/3で、それに粟や麦を加えて雑穀飯にして食べていたということでしょうか。
やはり、銀シャリの有難さが身にしみますね。
次回は戦略係の島田さん、よろしくお願いします。
オーエム産業(株)メッキ第三事業部 香西健一(第290号:2025年12月)