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275号 人生あれこれ 海外視察・旅行の思い出(1-6)「白夜の北欧を訪ねて」

-2020/03/16-

フロイエン山から見たベルゲンの街並み.jpg今も目を閉じればその風景が鮮やかに脳裏に浮かぶ思いで深い旅がある。それは20年前1999年の初夏、北欧四ヶ国を巡った7日間の駆け足の旅である。

 

訪れる前は、「北欧四ヶ国」として一纏めに考えていたが、しかし実はそれぞれが母国語を持ち、地形の観点からもずいぶん異なっているということを肌で感じ思いを新たにした。例えばデンマークはスウェ―デン・ノルウェー・フィンランドと二つの海峡で隔てられており、その国土はほとんど平坦で一番高い所でも海抜200mしかないと聞いた。スウェーデンは全土を森と山に覆われ、ノルウェーの起伏にとんだ海岸線は美しいフィヨルドの景観を創り出している。フィンランドは広い湖が多く、北部はなだらかな丘陵が続いている。この四ヶ国に共通していると思われるのは、人が少なく自然の力が生活や伝統に密着していることであった。

 

ヘルシンキは19世紀初頭以降の近代建築と近未来を予見される現代合理主義の建築物が見事なコントラストを残した街だった。シベリウス公園のステンレスの壮大なモニュメントと厳しい顔のシベリウスの肖像レリーフに、彼の交響曲「フィンランディア」を想った。岩盤をくり抜き、岩肌を巧みに利用したテンペリアウキオ教会は天窓から自然光が厳粛なムードを醸し出し、とても印象的で音響効果も抜群と聞いた。大聖堂前の元老院広場の近くの店でフィンランド生まれの森の精「ムーミン」に出会った。夢の世界に入り込んでしまい人気者ムーミンのネクタイを数本買い求めた。

 

ヘルシンキ元老院広場.jpgヘルシンキとストックホルムを約十四時間で結ぶシリアライン「バルト海クルーズ」、三時間の短い白夜が明けるとキャビン専用デッキから見えるのは船着場付きのコッテージが点在する平坦な島々、その間を縫って船は進みます。僅か一泊だったがカジノ、各種レストラン、ショッピングセンター、ダンスホールなどを備えた12階建ての豪華客船でクルージング気分を満喫した。

 

ストックホルムは十四もの島を橋で結んで出来ている街で、「北欧のベニス」とも呼ばれ、澄んだ水と新鮮な緑に満ちていました。ノーベル賞授与式後の晩餐会が開かれる市庁舎、王宮、国会議事堂、オペラ座、どれもが堂々とした立派な建物で全て水辺にあり、朝の散歩を楽しませてくれました。

 

ベルゲンの市街は、色鮮やかな商家の古い家が並ぶハンザ同盟時代の雰囲気がそのまま残るブリッゲン地区を取り囲むように開けている。自然と文化が共存するこの港町を拠点に、ノルウェー最深のソグネフィヨルドのクルージングに出掛けました。全長に200㎞、最深部1300mのフィヨルドは壮観で鏡のように波の無い海に、切り立つ山々が映し出され、山頂付近から流れ落ちる数えきれない滝、その麓の小さな村々、それらの光景は素晴らしかった。

 

ユネスコの世界遺産に登録されているブリッゲンの街並み、魚市場の賑わい、ケーブルカーで登ったフロイエン山から見た美しいベルゲンの街に再び感動したものだ。

 

コペンハーゲンでは、メッキ工場の視察とロイヤルコペンハーゲン、ジョージ・ジェンセンで買いものをして、ジェトロの濱田所長の有意義な講話を聴くことが出来た。

 

スモークサーモン、キャビアそしてヤギのチーズが美味しく、お土産に差し上げて大変喜んで頂いた北欧の旅であった。

 

こうして書きながら、もう一度あの北欧の街々をゆっくり訪れたいと思う私である。


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